Twilio は詐欺のリスクが高い電話番号への発信を制御する 2 つのブロック機能を持ち、お客様のアカウントを保護します。そのため特定の電話番号に電話もしくは SMS の発信を試みた際に、ブロックされたメッセージが表示され発信ができないことがあります。
機能の種類
- Geo Permissions(ユーザによって地域ごとに許可、拒否できます)
- 電話番号ごとのブロック(Twilio 側で制御するため Geo Permissions で許可しても拒否されます)
Geo Permissions とは
Geo Permissions は、 詐欺や不正行為、SMS や電話発信で予想外の高コストを回避するためのお客様を保護する機能です。一部の国やキャリアは非常に高い送信料のため、日本にしか発信しない場合は日本以外の国に発信しないことでアカウントを保護することができます。
Geo Permissions は Voice、SMS、Verify で独立しており、それぞれ Twilio コンソールで設定可能です。
Twilio は詐欺防止データベースと連携し、Twilio 上の数百万の通話を分析しています。これによりリスクが高いと判定された電話番号を追加し、リスクがないと思われる電話番号を削除します。この作業は一ヶ月に複数回自動的に実行され更新します。そのため問題のない電話番号でも High-Risk に登録される可能性があります。
Twilio 以外の電話番号を 2 つのグループに分けています。
- Low-Risk: 詐欺のリスクが低い電話番号
- High-Risk: 詐欺のリスクが高い電話番号
多くの電話番号は Low-Risk に登録されているため、発信したい国の Low-Risk をチェックを入れて有効にすることで発信することができます。
High-Risk に登録されているかは Voice の Geo Permission 画面で確認することができます。
Voice の設定方法
- Twilio コンソールにログインします。
- 左メニューの Develop > Voice > Settings > Geo permissions を開きます。
- Voice Geographic Permissions が表示されたら、High-Risk タブをクリックします。
- 発信する国を有効にして、画面下の Save ボタンを押します。
※ 発信が不要な国にチェックが付いている場合は、Low-Risk および High-Risk 両方チェックを外して無効にします。
High-Risk に分類された電話番号に発信すると以下のエラーが発生します。
-
Error 21215: Geo Permission configuration is not permitting call(API による発信時のコード)
-
Error 32205: SIP Trunking: Geo Permission configuration is not permitting call(SIP Trunking による電話発信)
-
Error 13227: Geo Permission configuration is not permitting call(TwiML による発信時のコード)
これらのエラーが発生した場合は Geo Permissions の High-Risk を有効にすることで発信可能になります。電話番号ごとに個別に解除することはできません。
Messaging の設定方法
- Twilio コンソールにログインします。
- 左メニューの Develop > Messaging > Settings > Geo permissions を開きます。
- Messaging Geographic Permissions が表示されたら、発信する国を有効にします。
※ Messaging は Low-Risk および High-Risk に分かれていません。SMS を送信する国を有効にし、送信不要な国は無効にします。
High-Risk に登録されている番号に送信すると以下のエラーが発生します。
- Error 21408: Permission to send an SMS has not been enabled for the region indicated by the 'To' number
Verify の設定方法(ベータ版)
- Twilio コンソールにログインします。
- 左メニューの Develop > Verify > Settings > Geo permissions を開きます。
- Verify Geographic Permissions が表示されたら、OTP を発信する国を有効にし、画面右上の Save ボタンを押します。
- 「Save Changes?」の確認画面が表示されたら、内容を確認して OK ボタンを押します。
※ Verify は SMS と Voice に分かれています。通信が必要な国の SMS や Voice を有効にします。
電話番号ごとのブロックとは
Geo Permissions とは異なる機能で、地域ではなく電話番号ごとに詐欺のリスクが高いか、規制上の理由により発信を制御しています。規制条件は非公開情報となります。
Voice では以下エラーが表示されます。
- Error 21216: API: Call blocked by Twilio blocklist
- Warning 13225: Dial: Call blocked by Twilio block list
これらのエラーが発生した電話番号に発信をするには、Twilio に発信許可を申請する必要があります。
ご希望の際には以下の情報を添えて弊社までお問い合わせください。
- 発信するアカウントの Account SID(AC から始まる英数字)
- 発信を希望する電話番号
- 発信する目的
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